「はい、稟くん。あーん」
「稟さま、こちらも美味しいですよ。あーん」
「むぐむぐ……」
「早速見せ付けてくれちゃってますね」
「まぁまぁ幸せそうだから良いじゃないか、ママ」
「そうですけどぉ」
アイさんとの再会。
そしてセージに誘われるままにみんなでの夕飯。
ネリネは少々いじけている感じも見せているけれどみんな楽しそうで、幸せそうで。
けど俺は苦しいわけである。
俺の中には既にキャパ越えしたにもかかわらずセージ特製の美味しい「はず」の料理が
どんどん詰め込まれていく。そういえばテレビ番組か何かでフォアグラの作り方で無理矢理
餌を流し込まれるガチョウを見た気がする。これってその状態じゃないんだろうか。そんな
状態を「幸せそう」とか言う目の前のおっさんは何か絶対間違ってる。
こんな考えをしつつも俺の中にはアイさんとネリネの手によって料理が運ばれてくる。
セージには悪いが現時点で料理の味なんか分かるわけが無い。
分かるのは先ほどから延々と危険信号を発している胃が膨らんでいる感覚位なもんだ。
そういえばどっかの映画で無理矢理食べさせられまくって死ぬシーンあったよなぁ
「むみ(無理)」
「稟さま!?」
「稟くん!?」
最後に一言言葉を振り絞った後に両脇から二人の驚く声を聞きながら俺の意識は完全に
ブラックアウトしていった。
「ん、ここは……」
「あ、稟さま。起きられましたか?」
部屋の明かりが目にまぶしい。
今見ている天井がダイニングとは違うし、何より背中の感触が明らかに違う。
それに……
「セージ……なわけがないか……」
目の前で靡く黒髪、それと優しい中にも彼女の活発さが伺える声色。そこから察するに
明らかにセージだった。
しかし俺の知ってるセージの胸はこんなに大きくない。麻弓にこそ勝てるとはいえ、
プリムラといい勝負をしそうなまでの胸の無さこそセージのアイデンティティ。そのセージの
胸が大きいとあった日にはネリネの姿がまた何か……例えば貧乳キャラに変わっている
だろうし、一歩間違えればこの世の因果律すら崩壊しかねない。
となると、ここは死の世界か何かだろうか。
「稟さま何処見て言ってるんですかぁ〜〜〜〜!?」
「いひゃひゃひゃひゃ!!!!!」
俺の視線と考えてることに気づいたらしいセージは何時もの笑みを浮かべながら何時もの
殺意を心に沸かせて俺の頬を思いっきり力の限り抓ってきた。
余りの痛みにのた打ち回りたくなるものの、彼女の力によるものなのか首から上だけは
全く動かせない。歯医者で治療されてるような逃げ場の無い感覚。絶望的な状況。
この間にも与え続けられる痛みは現実以外の何者でもない事を教えてくれていた。
「もう……幾ら稟さまでも考えていい事と悪い事がありますよ?」
「申し訳ないです。余りにも驚きの出来事だったものでつい……」
セージの胸が増えた事件の真相は実に分かりやすいものだった。俺の事を俯き加減に
見ていたことにより胸の部分の服にたゆみが出来、胸が大きくなっているように錯覚を
起こしていただけ。
何ともシンプルなトリックだが実に効果的だ。グラビアポーズとか言うやつだな。
で、俺が今居るのは客間で、楓には既にセージから今晩はこっちに止まらせると連絡済との
事だった。さすがセージだ。卒が無い手際の良さは楓以上かもしれない。
ま、そうか。これでもメイド暦20年と言ったところだもんな。
「それにあれからちゃんと胸も大きくなったんですからね?」
「へぇ、どれ位……」
「聞かないで下さい」
どうやら突付いてはいけない藪だったらしい。既に半なき状態の声からすればそれこそ
雀の涙程度の増量具合なのだろう。
「ま、まぁネリネはその分ちゃんと成長してるみたいですし……」
「稟さま、それ全然フォローになってません」
あ、そうか。
「毎日洗濯するたびに目にするネリネちゃんの大きなブラジャー。その度に背中を軽く
刺されてるようなあの感覚は稟さまに分かるわけ無いです……」
あぁ、完全に落ち込まれてしまった。しかしネリネの胸の大きさは実の母すらにも
ダメージを与えているとは恐ろしい……。
「けど魔王のおじさんはそれが好きなんだからそれで良いんじゃないですか?」
「まぁそれはそうですけどやっぱり稟さまにも……」
「俺ですか?」
「い、いいえ! 何でもありません!」
コンコン
顔を真っ赤にしたセージが必死に今の話題から逸らそうとした時に部屋のドアがノック
された。その音を待ってましたといわんばかりにセージはドアの方に行くと
「それでは失礼しますね!!」
とだけ言い残してさっさと出て行ってしまった。
その後開かれたドアのところに取り残されていたのはネリネとアイさんの二人だった。
二人も慌てて出て行ったセージに驚いたのか、セージの逃げた方を眼を丸くさせながら
見ていた。
「稟さま、大丈夫ですか?」
「倒れるなんてビックリしたよ。そんなに無理しなくても良かったのに」
「いや、二人が折角食べさせてくれてるものを無碍に断れなかったし、断る暇も無くつい……」
「もぅ、稟くんは何時まで経っても優しいんだから」
まぁ確かにアイさんにとっては20年近いかもしれませんが俺にとってはつい最近なんで
そんなに変わってるわけ無いんですけどね。
「おかげさまでお腹はもう平気ですよ。それより気になってることがあるんですが……」
「なんですか?」
「何で二人してセージと同じメイド服なんですか?」
俺の居るベッドの横で立っている二人の姿。それはあの時見たセージ愛用のメイド服と
同じものだった。
「こっち来る時に一緒に持ってきたんだ。だって稟くん大分気に入ってくれてたみたい
だったから」
「や、やっぱり稟さまはメイド服お好きだったんですね」
少しジト目になっているネリネの視線が実に痛い。
しかし反論なんて出来ません。大好きとしかいえない自分が悲しい。
けれど目の前の二人が着てるんだから喜ばない奴はEDか男色家か何かに違いない。
しかもこのメイド服は通常以上に胸を強調するもんだから破壊力が増して仕方が無い。
「まぁ二人とも似合ってるし……可愛いと思うよ」
「ありがとうございます」
「ほら、リンさん言ったとおりでしょ? これなら今夜はいっぱい楽しめそうだね♪」
ネリネの嬉しそうな笑顔とは別の意味が篭っているのが良く分かるアイさんの笑顔。
この純真無垢の笑顔で随分と事を考えてるもんだ。
確かに頑張れそうな気はするけど。
「あ、服の上からでももうおっきくなってるの分かるよ〜?」
「何だか嬉しいです……」
「そんなにマジマジと見られても恥ずかしいんですけど」
「だって稟くんだって私たちのじ〜っと見てたじゃない? おあいこだよ?」
三人寝ても余裕のサイズのベッドの上、俺を挟む様にして二人はベッドに乗ると俺の
股間の既に興奮状態へとなっているものをマジマジと見つめ続けている。
時々触れる二人の細く綺麗な指が布の上からというもどかしさも相まって興奮度を
増してくる。
「毎日リンさんとしてるんじゃない? こんなに元気なんて稟くん凄いんだぁ〜」
「さ、さすが毎日は学校とかありますから」
「けど稟さまは一回がいつも激しくて……それにシアちゃんや楓さんともしてらっしゃい
ますし……」
「……もしかして稟くんって緑葉さん以上に節操なし?」
今度はアイさんのジト目の視線が突き刺さる。しかもそう思われても仕方が無い事実が
あるのだから反論のしようも無い。
「お、男は据え膳食わぬは何とやらとも言いますから」
「じゃあリンちゃん、今日は私たちで逆に稟くん食べちゃおうか?」
「はい、お供します」
何でそこで決意の表情を見せてるんだよ、ネリネさん……。
「はむ……あむ、んちゅ、れる……」
「はぁ、はぁ……ぺろ、ぺちゃ……」
「う、あぁ……」
亀頭の部分を咥えたままアイさんの舌がカリ裏、尿道口、裏筋を舐ってくる。
アイスキャンディーを零さない様に舐め回してくる姿が彼女の待ち続けていた想いを
俺に教えてきてくれている気がする。
「稟さま……はぁ……れろ、むぐ……ふむ……ぷはぁ」
ネリネも竿部分を舐め、裏筋を舌先で刺激するだけでは飽き足らず、玉を舌で転がして
口の中に含んで飴玉のように舐めるその攻撃に背筋がゾクゾクとすらしてくる。
「稟くん、きもひいい?」
口に咥えたまましてくる質問。その口の動きが微妙に亀頭を刺激してきてたまらなく、
甘噛み状態になった時点で俺の限界はあっさりと突破してしまった。
「で、出ます! くぅ!!」
「きゃっ!? はむっ……むぅ……んぐ……んぐ……」
行き成り放たれた俺の精液は慌てて咥えられたアイさんの口の中へとどんどんと放たれ、
何時も以上と思える量をどんどんと出し続ける。
彼女の口はどんどん膨らみ、苦しそうな顔をさせたまま射精の最後まで彼女は口で
受け止め続けた。
「んむ〜〜〜ん〜ん〜」
口を押さえたままアイさんはネリネを呼ぶ。慌ててティッシュを取るネリネを捕まえると
アイさんはネリネにいきなりキスをしてきた。
突然の出来事に驚くネリネの顔。アイさんは少しほうけた状態で口をモゴモゴと動かす。
どうやらネリネの唇を割って入っていったアイさんの舌はネリネの口へと俺の精液を
流し込んでいるらしく、ネリネの目も驚きからトロンとしたものへと変わっていくのが
分かった。
「はい、リンちゃんにお裾分け♪」
「ふわ……」
ネリネにも完全にスイッチが入ってしまったらしく俺のモノを再度咥え、復活を待ち
かねる様にフェラをし始めた。
そしてアイさんはベッドの上に立ち、俺の所に来るとおずおずと俺の前にくるとフリルの
付いたスカートをたくし上げ、俺の目前には綺麗な飾りがついたショーツがあり、その
三角形の頂点の部分が彼女の中から湧き出した恥ずかしい液によって色が変わり、既に
その液は太ももを伝わってニーソックスにもしみ始めているのが良く分かる。
「久々の稟くんの味……口に含んだだけなのにこんなになっちゃったんだからちゃんと
責任とってね」
「喜んで」
彼女の股間を引き寄せるように腰に手を回す。あれだけの胸のボリュームを持ちながら
力を折れてしまいそうな位の腰の細さは反則としか言いようが無い。その上に絹のショーツの
触り心地並かそれ以上のすべすべとした彼女の肌触りはあの頃から何ら遜色が無いのが
良く分かる。
思わぬ触り心地とお尻の柔らかい触り心地についつい夢中になっていると体を小さく
振るわせたアイさんが
「もぅ……そんなに……んんっ……お尻触るの好きっ……なの? もしかして稟……くんは
変態さん……なのかな」
と甘い吐息を吐きながら言ってきた。
もしかしてそんなに俺は夢中になってしまってただろうか。
アイさんに謝ろうとしたところでそのアイさんの言葉に答えたのは俺ではなく俺のを
咥え続けていたネリネだった。
「ぷはっ……。稟さまは気に入ると子供のように延々と遊び続けますから。この前も
私の胸を何時間もいじり続けて何回もイかされ続けてしまいましたし……」
「そっか。けど今は違うところも愛して欲しいかな?」
何かこの二人の会話は俺にとって凄く心臓に悪い。言い訳もする事も出来ない状態で
俺は少しでも優位に立ってやろうとアイさんへの愛撫を再開させた。
「え、稟くんそんな急に……きゃうっ!?」
アイさんの体を引き寄せると既に滴り落ちそうなほどの液で濡れた秘部へと顔を埋めた。
いきなりの事に大きく反応を見せたアイさんに余裕を与えさせないように俺は下着を
早々にずらして下を秘裂へ下を割り込ませた。
「ひあっ! んんっ! んいやぁ!! う、嬉しいけどそんなに動かしちゃ……はぁっ!
すぐイっちゃ……んぅぅぅ!!」
まともに立っていられないらしく膝をガクガクとさせ、倒れないように俺の頭に手を
添えてるのがもっと求めてきているような錯覚すら覚えさせられる。
それに答えてやるように彼女のクリトリスの包皮を剥き、舌先でしばらく遊ぶ。
「だめっ!! んぁぁぁぁぁ!! そこ敏感すぎっ!! いひぃ!!」
余りの快楽からかはしたなく口の端から涎を垂らしながらアイさんは必死に逃げようと
腰を上げるがそれも出来ないらしく俺の攻撃を受け続けていた。
トドメにとクリトリスを軽く甘噛みしてやると膝の震えは最大に達し、
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
清楚な印象からは程遠い淫靡なあえぎ声を上げて絶頂へと達してしまった。
完全に力尽きたアイさんは俺の横へと倒れ、大きく息をしながら半泣きの目で俺を
睨み付けてきた。
「稟くん……久々なのにいきなりすぎ……」
「いや、思わずいい反応だったもんで」
「ずるいなぁ……もぅ」
俺を睨みながらも幸せそうな顔をしてる辺り怒っては居ないみたいだ。
次に俺はさっきまでほっときっぱなしのネリネに愛撫するべく彼女を引き寄せた。
「ふぁっ……稟さまぁ……」
「ネリネも気持ちよくならなきゃな?」
俺の答えを求めない問いに彼女は思わぬ返答を答えてきた。
「えっと……あの……稟さまのを咥えてる時に……二回ほど……」
もじもじと恥ずかしそうにしているネリネは実にいやらしく可愛らしい。
そんなネリネのスカートへ手を滑り込ませて下着の部分へ触れてみると、触っただけで
糸を引きそうな位に年質性のある液が出てきているのが分かる。
「じゃあネリネのおかげで復活したし入れてあげようかな」
「は、はい……お願いします」
何も言わずとも自分で足を抱えて秘部を晒してくるその従順さに自分の中のマゾな部分が
ゾクゾクと湧き上がってくるのが嫌でも分かる。
こんな俺のツボを知ってる辺り実に侮れない。
そんな従順さに答えるように俺は彼女に許可をもらう前にヒクついている彼女の秘裂へと
一気にペニスを挿し込んだ。
「ひあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! あっあっあっ、ダメっ! ダメですっっっ!!!
もうっ! 入れただけでイっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
最後に声にならない声を上げながらネリネはあっさりとオルガへと達してしまった。
彼女の膣内はキュンキュンと蠢き、まるで処女の様に痛いまでの締め付けて俺のモノを
咥え込んでいる。
快楽に呆けた状態のネリネを見ていると、アイさんがネリネに覆いかぶさり、俺の方へと
腰を突き出してきた。
「ねぇ稟くん、今度はこっちも……ね?」
俺はそのおねだりに対して何も言わず、元気なままのペニスをアイさんの入り口へと
あてがった。
「ふぁ……は、はやくぅ〜♪」
甘ったるいまでの甘え声でおねだりしてくる彼女に答えるように俺は腰を進める。
「入ってっ! ……きたぁ……♪」
震えながら喜ぶ彼女だが無理をしては彼女の体に負担がかかる。あれ以来していないの
ならばまだ痛い可能性だってあるのだ。
その証拠に濡れそぼった壷はまだ入れるのも少しキツい位だ。
しかし彼女は嬉しそうな表情を見せてくれていた。
「ずっと……ずっと稟くんにまた抱かれたいって……はしたないと思ったけど稟くんに
愛してもらいたいって思ってた……だからもっと……もっと……」
嬉し涙なのか痛みから来る涙なのか、俺には分からない。
しかしそこまで思っていてくれていたことに対して俺は答えられる限り答えたい。
そして今出来る答え方は彼女の中に入ってやる事だ。
もう泣かなくて済むように。
ずっと笑っていられるように。
これが俺みたいな一人の人間風情が出来る精一杯の事だった。
「ねぇ、稟くん。もうお嫁さん募集は打ち切っちゃったのかな?」
「「えぇ!?」」
「あは♪ 二人でハモるなんてやっぱり仲良しさんなんだね。これって鶴亀の仲って
言うんだっけ?」
「それを言うならせめてつーかーの仲です」
力が尽きるまで愛し合った後、俺を中心にして二人が俺に抱きついてきている状態で
何ともいえないけだるさを共有している時にアイさんが何時ものやわらかい笑顔でとんでも
ない事を聞いてきた。
「だって稟くんってば「土見ラバーズ」って言う婚約者集団を作ってるんでしょ? 世界
広しといえども三種族いり交えて嫁を取る人は珍しいってフォーベシイ様言ってたもの」
「いや、あれは麻弓が勝手に言っただけで……それにまだ婚約とかはしてないですよ。
もちろん覚悟は既に決めてますけどね」
「稟さま……」
俺のプロポーズとも取れる発言にネリネは喜びと驚きを同居させながら更に強い力で
俺に喜びを伝えてきてくれた。
「じゃあ私もまだ入れるって事だよね。じゃあネリネちゃんは第一夫人だろうから第二夫人
辺りでお願いね♪」
「あ、いやぁ、けど……」
ネリネに視線を向けるもネリネは全く気にしていない様子
「稟さまなら……というよりも稟さまならアイさんもお幸せに出来ると私は思います。
ですから私は反対しません」
「アイさんだったら俺も大歓迎だし……まぁ樹辺りの反応が怖そうだけど」
「幸せになるには越えなきゃいけない崖もあるんだよ? 稟くん♪」
「崖を越えろとはまた大変ですね。まぁ……越えてみせましょう」
「さすが稟さまです♪」
「じゃあ明日かこの週末辺りにでもみんなにアイさんの事教えてあげないとな」
「そうだね。麻弓ちゃんにはまた会いたいし」
「そこで樹が出てこない辺りが実に賢いです。まぁ来るなといっても来るでしょうけど」
こりゃまた一騒動起きそうな予感。
けどその予感以上にこれからもまたみんなで笑っていられる事に喜んでる俺が居る。
とりあえずは朝までこの両脇から襲ってきている胸の感触を楽しむ事にしよう。