最近、放課後はミルファと一緒に夕飯の買い物をしてから帰るというのが日課になり、
商店街でも顔を覚えられてしまう程になってしまった。
 ミルファの話術が巧みなのと、その人柄のせいだろうか、店の前を通るだけで声を
掛けられる始末だったりもする。
 そして、今日も商店街へと寄っている。

 正直な話、冷蔵庫にはまだ食材があったと思うけど……。

「だって、貴明には常に新鮮な食材を食べてもらわないとねー」
「でも、一人分だし、どうしても余るし……勿体無いんじゃ」
「大丈夫大丈夫! お金なら問題ないんだし!」

「問題あります!」

 自信満々に言うミルファの後ろから、目をすわらせたイルファさんが突如現れてきた。

「お、お姉ちゃん!?」
「イルファさん、こんにちは」
「こんにちは、貴明さん。ミルファちゃんは何か粗相してませんか?」
 最初の話題がそこなんて……そんなに心配される性格だったんだろうか。
「別に粗相なんて無いよ。ご飯作ってもらって、家事もしっかりやってくれるし」
「ほらー。お姉ちゃんは心配性過ぎるのよ」
「それは、ミルミルがらめらめらかられすよ」
「げ、シルファ……」
 丁度俺達から見えない位置に居たのか、イルファさんの後ろからヒョコっと出てきた
シルファちゃんは、早速火をつけそうな言葉をけしかける。
 イルファさんはともかく、この二人は本当にもう……。
「お姉ちゃんがどんなに心配しても、貴明が大丈夫って言ってるんだから良いの!」
「ご主人様はミルミルに甘すぎるんれすよ……」
「お、俺!?」
「へへーん。貴明に捨てられたからってめげないめげない。頑張れば、あたしの次位
 にはしてもらえるかもよー?」
「い、いーんらもん! 別にらめらめなご主人様なんてミルミルと一緒に食中毒にれも
 なればいいんらもん!」
「そんな事になったら困るのはシルファちゃんでしょ……もぅ」
 会ったら即喧嘩って、犬猿の仲とか言うレベルじゃないな。
 イルファさんも色々苦労してるんだろうと思うと、少し同情してしまう。

 ……本当に同情したら、何が起こるか分からないから口には出さないけど。

「えーっと……。イルファさん達も買い物?」
「半分正解で半分不正解ですね。この時間にここに居れば貴明さん達に会えると思い
 まして」
「俺達に?」
 そもそも、そんな推理をされてしまうほどに来てるのもどうかと思うけど。
「貴明さん、今週末はお暇ですか?」
「えーっと……」
「ダメー! 週末はあたしとデートするのー!」
 イルファさんからの週末の誘いに、俺より先に反応してきたのはミルファだった。
 さっきまでシルファと言い合ってたと思ってたら、予想以上に耳は良いみたいだ。
「デートなら先週もしたでしょ……」
「毎週末はデートするのが決まりなの! 恋人同士なら当然でしょ?」
「当然……なのかなぁ」
 そういえば、一緒の家に住んでるからか、当日に何処かへ行こうと言われてデートが
始まるのが常だった気がする。
「ダメです。貴明さんはみんなのものなんですから」
「物扱いですか……」
「みんなの旦那様の方が良かったですか?」
「…………」
 どっちも嫌です。

 

「つまり、週末は瑠璃ちゃんと珊瑚ちゃんが居なくなるから家に来たい、と」
 とりあえず落ち着いて話そうと言うことになり、近場のヤックに入る事となった。
 メイドロボ二人(実際は三人だけど)を連れてるせいか、周りの人がチラチラとこっちを
見てきてる気がするけど……気にしないでおこう。
「えぇ、研究所に戻るのも考えたんですが、シルファちゃんが嫌がって……」
 あー、何か想像できる。
「イ、イルイルが嫌がったらけれすよ! シルファは研究所なんか怖くないもん」
「何言ってるのよ。ピィピィ言ってたくせに」
「い、言って無いもん!」
「はいはい、公共の場では静かにしてくださいね、二人とも。
 それでですね、よろしければ貴明さんの家に……」
「何かデジャビュが……」
「? 何ですか?」
「いえ、何でもないです。俺は問題ないですけど……」
「あたしは反対ー。二人でさんちゃんの家に居れば良いじゃない」
「メイドロボは誰かにお仕えするのが仕事です。そのご主人様が好きにして良いと
 おっしゃられたんですから、そうするんです」
 そう言い、イルファさんは俺の元へ、一通の封筒を差し出してきた。
「瑠璃様と珊瑚様が貴明さんへ、と」
「はぁ……」
 直接言えば良いのに、何でわざわざ……。
 そんな事を思いながら、俺は封筒を開いてみた。

『うちらが居ない間、いっちゃんとしっちゃんをよろしくなー。
 寂しがってたから沢山ラブラブしてえぇよー
                          珊瑚』

『後日報告はしてもらうから、変な事したりしてたらどうなるか覚悟しとき。
 後、たまには家へ来ないとイルファとシルファが煩くてしゃーないから。
                                   瑠璃』

「瑠璃様って、本当にツンデレですよね」
「本当に……」

 

「…………」
「ほら、そんなにふてくされなくても良いじゃないか」
「だって、貴明はあたしよりもあの二人を取ったんでしょ」
「そんな事は無いよ」
 結局、土曜日の昼から一泊して、日曜の夕方には帰ると言うので、俺はイルファさん
からの願いを受ける事にした。
 理由は色々あるけれど、最近確かにミルファと一緒に居た分、珊瑚ちゃんの家に言って
なかったのは確かだし。
 でも、それが彼女は気に食わないらしい。
 分からなくも無いけどな。
「ぶー。言葉だけじゃわからないもーん」
 そう言って、彼女はソファーに座ったまま俺に抱きついてくる。
「……俺はミルファの美味しい料理が早く食べたいんだけど」
「愛情を補給しないと作る事はできませーん」
「随分我侭な事で」
「良いの! わがまま言うのは貴明だけにだもん」
 ……そうかな?
 そんな疑問を抱きつつ、段々と擦り寄ってきた彼女は、終に俺をまたぐ体勢へと
変わってくる。
「これもわがまま?」
「うん♪」


「んっ……やんっ…………ね、ねぇ……貴明……」
「何?」
「も、もぅ……良いからぁ……」
 乗っかってきた彼女の下着をずらし、指での愛撫をしつこいほどに続ける。
 最初は指でもキツかった彼女の膣内は、愛液での湿り気も増し、準備も万端と言った
様子を見せてくる。
 それでも俺は愛撫を止めず、ひたすらに膣内を指で弄ぶ。
 何度か軽く達したのか、締め付けが強くなってきた時もあったが、それでも構わずに
続けていると、ミルファの我慢も限界になったらしく、俺のズボンへとてをかけてきた。
「……貴明の意地悪」
「俺としては、たっぷり愛情をあげたつもりなんだけどな」
「うー……それは嬉しいけど、我慢出来ないよぉ」
 自分で入れようと、ミルファはペニスを握ってきて催促をしてくる。
 彼女の目もなんだか潤んで……る気がする。
「じゃあ自分で入れてごらん」
「うん!」
 お預けを食らっていた犬のように、許可を貰って喜ぶ彼女は潤った蜜壷へ、俺のモノを
宛がうと、一気に腰を下ろしてきた。
「ふあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「くぁっ……すげっ…………」
 散々準備はしたのに、彼女の膣内は驚くほどに締め付け、俺のを嬉しそうに咥えてくる。
 しかし、俺以上に彼女に限界がきているのか、動いてくる事が無い。
「ミルファ、大丈夫?」
「な、何か、凄いのがきてて……腰が……」
「抜けちゃったか」
「う、うぅ……ごめんなさい」
 メイドロボも腰が抜けるなんてことがあるのか。
 変なところ凝り過ぎだ。
「じゃあ、俺が動くね」
「あ、あんまり激しくしちゃ嫌だからね!」
「はいはいっと」
「きゃん! い、いきなり奥ぅ……」
 軽く小突いただけのつもりだったが、彼女の弱点を狙ってしまったらしく、体を仰け
反らせるほどに反応をしてきた。
 それと同時に締め付けも強くなり、俺を限界へと近づけてくる。
「ミルファ、締め付けすぎっ」
「だ、だってしょうがないよぉー」
「なら、一気にラストスパートかけるからな」
「だめ! 今激しくされたらイっちゃうから!」
「だったら……」
「きゃうっ! あっ! んんぅ! ひあぁ!」
 体勢が崩れないように俺に抱きついてきながら、彼女は必死に腰を揺らしてくる。
 力が無いその動きも、俺を気持ちよくさせようとしていると思うと愛しく感じる。
 そう考えると限界も急激に近づいてくるのが分かった。
「もう出る……からっ!!」
「良いよ! 出して! いっぱい……いっぱいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

 

「あのー、ミルファさん?」
「なーに」
「そろそろ夕飯を……お腹空いたし」
「疲れたから後でー」
「ヤッパリ……」
 こうなると思ったんだよね……少し後悔。
 あぁ、お腹空いた。

 

「二人ともいらっしゃい」
「今日から一日、お世話になります」
「シルファは、お世話してやるれすよ」
 二人とも一泊だけの為か、小さいバッグ一つでやってきた。
 最新メイドロボってのはそんなに身軽なものなんだな。
「貴明のお世話はあたしがするんだから、二人はお客様していて良いよー」
 何とか機嫌を直してくれたミルファは、何故か珍しくメイドロボの服を着ていた。
「こうしてみると、壮観だね」
「何がですか?」
「三人そろって同じ服だからさ。まさに三姉妹って感じじゃない?」
「ふふん。これで誰が一番かってわかるじゃない?」
「あら、良い度胸ですね。妹は姉に勝つことなんて出来ないんですよ?」
「末妹が一番優秀なのは定説れすよ」

 世紀末覇者でも決めそうな雰囲気を醸し出しながら、心労が増えそうな一日に俺は軽く
溜息を吐く事しか出来ずに居た。




<つづく>   
 



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